2009年04月20日 (Mon) 13:17
『今期終了アニメ(3月終了作品)の評価をしてみないかい?4』
またしても「今期終了アニメ(3月終了作品)の評価をしてみないかい?4」に参加したいと思います^^;
2008年12月終了分 → こちら
2008年9月終了分 → こちら
今期終了の評価対象は以下の6作品です。
とらドラ!
とある魔術の禁書目録
ドルアーガの塔~the Sword of URUK~
CLANNAD~AFTER STORY~
WHITE ALBUM
RIDE BACK ~ライドバック~
【評価の凡例】
5:とても良い 4:良い 3:普通(及第点) 2:惜しい。何かが足りないレベル 1:悪い 0:かなり悪い
【とらドラ!】
ストーリー | キャラクター性 | 画 | 演出 | 音楽 | 総合 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
4 | 5 | 4 | 5 | 4 | 5 | 27 |
コメント:
文句無しで満点とも思いましたが、オリジナルエピソードで一部合わなかったと思われるエピソード(第三話など)があった事、原作イラストに似せようとした事が逆に絵の個性を失って裏目に出てしまった事などが減点材料です。限られたアニメの時間枠に原作10冊を盛り込んだ事は構成の妙に尽きますが、端折りすぎと思われる部分があったにも関わらずオリジナルシーンを追加するなど、ちょっとチグハグだったようにも思います。
しかしながら原作ファンを納得させつつアニメとして作品を完結させた事や、小道具・音楽などによる演出は素晴らしいと感じましたし、多くの複雑な伏線とキチンとお話として作り上げていることは大変良かったと思います。
秀逸なのはキャラクターの設定とその描き方で、原作に忠実なだけでなくアニメ独自に取り込んだシナリオでも、それぞれの役をちゃんと理解して物語が出来ていた事は素晴らしかったですね。
得点に現れない差だと思うのですが、作品の完成度でいえばCLANNADに軍配が上がるのですが、作品の魅力であればとらドラ!が一番良かったと感じました。
【とある魔術の禁書目録】
ストーリー | キャラクター性 | 画 | 演出 | 音楽 | 総合 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
3 | 4 | 4 | 3 | 4 | 4 | 22 |
コメント:
原作から既に複雑な設定や名称を駆使し独特の世界観を作り出しており、アニメ化でもこの世界観が作品の魅力でもあったのですが、どうしても説明や解説しなければストーリーとして成り立たない宿命を背負ってしまった事が大きな減点材料になっています。このためにストーリーとしては一本道にならざるを得ない場面が多く、作品として一本調子になりがち。
アニメ化は原作から逃れられない宿命でもあるのですが、多数の出演者をちゃんと動かすには演出的にも無理があり、どうしても姫神やインデックスなどをギャグ要員にまわさざるを得ないなどの課題や、戦闘シーンでの迫力不足などの欠点が目に付きました。
またそれぞれのエピソードが短編集のように連なった構成をとってしまっていたことから、全体のストーリーとして描かれる事があまり無く、シリーズ全体としてのまとまりに欠ける結果に至っていると思います。
しかしながら登場人物のキャラ設定は大変良かったですし、これだけ多くのキャラクターがいるにも関わらず配置に無駄がなく誰かが脇役に転じてしまうような失敗もありませんでした。それぞれのキャラクターがちゃんと描かれていたのは素晴らしいと思います。
1期としてちゃんと終わらせながら2期への伏線も張りつつ物語が出来ていた事は、同じく2期に繋がっているWHITE ALBUMとも比較しても、作品の完成度は高いと感じます。2期に向けても大変楽しみな作品になったと思います。
【ドルアーガの塔~the Sword of URUK~】
ストーリー | キャラクター性 | 画 | 演出 | 音楽 | 総合 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
3 | 3 | 3 | 4 | 3 | 3 | 19 |
コメント:
スタートダッシュはとても良かったと感じたドルアーガ2期。途中でgdgdになったのは1期と同じ運命なのでしょうか?w
但し全体を通して特筆すべき長所が無く、かといってどうしてもダメだったと感じた欠点も無かったと思います。あえて言えば盛り上がりに欠けたって事でしょうか。
2期は1期の謎解きも含めたストーリー展開となっており、いろいろな意味でも凝った構成になっていたはずなのに、肝心の2期の展開については後半に引きつける物が無かったのが残念です。
ドルアーガとイシターの代理戦争だったのは物語り当初からわかっていたので、もうちょっと感情移入しやすい構成や伏線にしておけば、もうちょっと盛り上がったのかもしれないですね。
【CLANNAD~AFTER STORY~】
ストーリー | キャラクター性 | 画 | 演出 | 音楽 | 総合 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
4 | 4 | 5 | 5 | 5 | 5 | 28 |
コメント:
本作も「とらドラ!」同様文句無しに満点と考えましたが、最終的に夢オチと勘違いさせられるような構成になってしまい、もうちょっと分かり易い表現もあったのではないかといった部分が減点材料になっています。
原作の各キャラエピソードが、短編集のように連なって描かれる作品構成は1期やKanonなどと同じですが、物語全体の流れは1期の謎解きとあわせてAFTER STORYのお話として出来上がっていたのも秀逸だと思います。
京アニのお家芸ともいえる実写を取り込んだ作画については、それぞれの風景が作品の構成とよくマッチしていたのが印象的です。特に汐をお花畑へ連れて行く一連の美しい風景は素晴らしかったと思います。最近は他作品でもこのスタイルをよく見かけますが、現実の世界を描いた現在放映中の「けいおん!」よりファンタジー作であった「CLANNAD」の方がこの手法が映えたのは、やはりCLANNADの作品における演出+構成があったからこそだと思います。
個人的には美佐枝編の出来が最高。巷で評判の父親編やお花畑エピソードはイマイチだったりしています。CLANNADが他のアニメ作品と比較して良く見えるのは、いくつかのエピソードの組み合わせでありながらも1つの作品となっているからだと思います。もっともごった煮みたいになってしまった構成が嫌いな方や、一部のキャラ(特に杏とか・・・w)に思い入れがある方は評価がダメになっちゃうかもしれませんね^^;
「とらドラ!」のコメントでも書きましたが、作品の魅力では「とらドラ!」が良かったと思いますが、アニメ作品としての完成度は「CLANNAD」に軍配を上げたいと思っています。得点の差はそれだけのような気がしています。
【WHITE ALBUM】
ストーリー | キャラクター性 | 画 | 演出 | 音楽 | 総合 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
2 | 3 | 3 | 4 | 4 | 3 | 19 |
コメント:
ズバリ一言で表せば「大変残念」な作品でした。2クール作品であれば納得できても、変則とはいえ1期と呼ぶのであれば、今回の中で何かの決着は付けて欲しかったですね。
ほぼ全部の伏線は回収されることなく終了しました。細かいストーリーは何とかなっているんですけどね。その中でも特に理奈の身の引き方は説明も無くすっきりしません。
たぶん後期も見るんだと思うんですけど、「待ちに待ったWHITE ALBUMが始まりました」とは思えないんだよなぁ。
ストーリー構成は良く練れていたと思うし、水彩画を使った場面は結構いい感じだし、歌のシーンは歌手兼業の声優さんだけあって素晴らしいし、これで盛り上がらないのが不思議でなりません。本編の感想でも書いたのですが、やはりアニメスタッフが構えて作品を作ってしまったのが伝わって、作品を見る側も構えて見ちゃった感じです。よっぽどコミック版の方が面白かったですね。
面白かっただけに、2期に期待って感じですが・・・・また同じ演出だったら疲れちゃうな。
【RIDE BACK ~ライドバック~】
ストーリー | キャラクター性 | 画 | 演出 | 音楽 | 総合 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
2 | 3 | 4 | 3 | 4 | 3 | 19 |
コメント:
2009年1月期の中では異色を放っていた作品(と思っています)。喰霊以来、ライドバック、シャングリ・ラと、この時間枠は面白い作品がきますね^^;
アニメの放映時間(1クール)に物語が収まらないために、超改変により琳が戦闘行為には関わることなくアニメ作品は終了。実は原作マンガでも軍に所属するなど過激なシーンが多いんですが人に向けて発砲したのは、自分自身に向けて自殺しようとしたときと、しょう子を救うために「下ブチメガネ」に向けての威嚇射撃だけであり、以外と戦闘行為はなかったはずです。その意味からは琳が戦闘に加わらないのは原作に忠実であったともいえます。
もっともオリジナル路線を行くのであれば、それに徹して欲しかったのですが、原作で有名なシーンをわざわざオマージュとして取り入れてしまう為に作品の世界観として自己矛盾に陥っていたように感じます。
なんか、とりとめが無くなってきました^^; スタッフの次回作に期待って感じですね。
【ベストキャラクター賞】 : 「川嶋 亜美」 とらドラ!
コメント:恥も外聞もなく、自分の趣味だけですw
【ベストOP賞】 : 「深愛」 WHITE ALBUM
コメント:ドルアーガ、インデックスが次点ですが、映像を別にするのであれば、これかな。
【ベストED賞】 : 「愛してる」 続 夏目友人帳
コメント:これは・・・とゆうのは無かった。
【ベスト声優賞・男性】 : 柿原徹也 「早瀬浩一(鉄のラインバレル)、藤岡(みなみけ)など」
【ベスト声優賞・女性】 : 釘宮理恵 「逢坂大河(とらドラ!)、ネーナ・トリニティ(機動戦士ガンダム00)など」
以上です、ピッコロさん、参加した方々、ここまで全部読んだ方々、お疲れ様でした m(_ _)m
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